嫁さんと結婚する時、私は母親に「結婚するなら普通の結婚をしてよ・・・」と、何度も泣かれました。母とのバトルについてはまた別の機会に書きたいと思いますが、もう一つ書いておきたいことがあります。それは、私の母親に対するケア。つまり、「『子連れ結婚の相手となった、初婚である男性』が、母親にどのように接するべきか」ということです。

子連れ結婚を幸せな結婚だとイメージしている確率は極めて低い

「普通の結婚をして欲しい」。まあ、私の母が面食らう気持ちもわかります。母親として、自分の息子にはこんな結婚をして欲しいというイメージは、当然持っていたでしょう。それを子供に強制するのは間違っていると思いますが、一方では、戸惑ったり不安がったりする気持ちを持つのも当然といえば当然です。

敢えて「子連れの人と結婚してほしい」と思う親は、ほとんどいないでしょう。その意味で、子連れ結婚は、親が持っている「幸せな結婚」のイメージとはかけ離れた形の結婚です。子連れ結婚に強硬に反対する親を私は少し軽蔑しますが、とはいえ、反対される可能性が高いのは厳然たる事実だと思います。

着信拒否

私は、母親に嫁さんとの結婚を強硬に反対されたのを受けて強く反発しました。当時私は25歳で、勤務先の会社の近くに一人暮らしをしていました。月に一度くらい実家に顔を出すようにしていたのですが、会うたびに大喧嘩して喧嘩別れ。それを何度か繰り返して、だんだんと実家に帰らなくなりました。結婚すると母親に伝えたのは春先だったのですが、対立したまま冬を迎えました。正月休みは嫁さんの住む岩手で過ごしたのですが、楽しい年末年始を過ごしたかった私は、実家の電話番号と母親の携帯番号を着信拒否設定してしまいました。

岩手では、当時彼女だった嫁さんと娘と楽しく過ごし、3月に結婚するつもりだと嫁さんの両親へも伝え、幸運にも喜んでもらえました。幸せいっぱいムードを満喫して埼玉に戻って来ると、私の姉から電話。何かと思って出てみると、

「あんた、お母さんの電話無視してるんだって?」

と言われました。母から姉へ連絡が行ったのでした。

「私は結婚には反対しないけど、でもさ、このままじゃお母さんおかしくなっちゃうよ?」

そう言われ、激怒一色だった私の気持ちの中に、少し母を心配する気持ちが芽生えました。嫁さんの両親への挨拶という大仕事が済んだことで、他人を気遣う心の余裕ができたのかもしれません。

その翌週の週末に私は実家に行き、再度母に「結婚するから。」と言いました。母は憔悴しきった顔で、「わかったよ・・・」と言いました。おそらく、母は疲れ果てて、根負けして、仕方なく、「わかった」と言ったのだと思います。祝福される雰囲気は全くありませんでした。母親に大きな精神的ダメージを与えて打ち負かす形で、母親と私のバトルは終わりました。

それから長い時間が経ちました。10年経った今では嫁さんと私の母は結構仲良くやっています。結婚前のバトルでは私も母親もかなり傷つきましたが、時間が全てを解決してくれました。