私は、絶対に子供には事実でないことを言わないようにしています。それが、道徳的に許されているっぽいことでもです。「死んだおじいちゃんはお星さまになったんだよ」っていうセリフがありますが、これは私は絶対に子供には言いません。

事実ではないことは、言わないのが一番ラク。


小さな子供がわけもわからずお葬式に参列して、「おじいちゃんはどこに居るの?」って聞く場面、ドラマとかで良くありますよね。そんな時、ドラマの中では「おじいちゃんは、お空のお星さまになったんだよ」とか言うことが多いと思います。これはドラマとしては美しいと思いますが、実際に言うと、子供は混乱したり不安になる子がたくさんいると思います。

「おじいちゃんは、お空のお星さまになったんだよ」と伝えたら、子供は本当に「お星さまになったんだ」と覚えます。そうすると、必ず次の疑問が出てきます。「おじいちゃんは、どうやって空まで飛んでいったの?」「人間はお星さまになれるの?」「お星さまになったら、お腹すかないの?何を食べるの?」みたいな。

それらのたくさん出てくる質問に答えるには、事実でないことをたくさん創作していかざるを得ません。いわば、嘘を嘘で塗り固めていくようなことになるわけです。そうなると結局、子供はいつかは親が言うことに対して不信感を抱くようになります。「あ、お母さんが言ってることは本当のことじゃないな」と気付きます。

子供にとって、親が事実ではないことを言うのは重大な問題です。信頼するしかない親の言うことを信じ切ることができなくなると、子供には大きなストレスがかかると思います。

「おじいちゃんは死んじゃったんだよ。もう会えないんだよ。」
「死んだらどこに行くかは、誰も知らないんだよ。」
「死んだあともたましいがあって、生きている人を見守ってるって言う人もいるね。もしかしたらそうかもしれないね。だけど、死んだ人とお話できる人はいないから、死んだあとどうなるかは誰も知らないんだよ。」

という風に「事実」を教えた方が、子供にとってはよほど納得感があると思います。少なくともウチの子は納得しているように見えました。

事実じゃないことを教えたら、やっぱりダメだった

ただ、私も自分の方針が本当に正しいか疑問を持っていて、この冬はサンタさんについては「居る」設定で話をしてみました。そうすると、やはり現在小3の息子は混乱しているようです。

息子「サンタさんってとーちゃんなんだろ!」

私「違うよ。サンタさんはフィンランドに住んでるんじゃないの?」

息子「どーやってフィンランドから日本まで来るんだよ!それに子供いっぱい居るんだから一晩で配りきれるわけねーじゃん!」

私「知らねーよ!じゃあ市役所の人とかがやってんじゃねーの?」

息子「嘘だろ!!」

という感じで、全然納得させられませんでした。しかも市役所の人まで引っ張り出して、嘘に嘘を重ねてしまってます。スパイラルです。

「ホントはサンタさんなんか居ないんだ!!」と言っちゃうのもどうかと思いますが、でもやっぱり事実じゃないことを言うと信頼を損なうと思います。言いたくない事は、せめて「それは秘密!!」で通せば、一応信頼に傷を付けずに済むので、次善の策としては良いかなあと思ったりしています。

そんなわけで、「事実でないことは一切言わない」「事実を言いづらかったら『秘密』で通す」のが、最も良い対応なんじゃないかなと私は考えています。