「産みのお父さんも、きっとお前のことを想っているよ」について
離婚後に子供は、「産みのお父さんは私のことを愛しているのだろうか?」という疑問をよく持つそうです。これについて、私なりの考えを書いてみましょう。
子供に「あ、嘘ついてる」「ごまかしてる」と思われたらアウト
「産みのお父さんは私のことどう思ってるのかなあ。」ということは、子供としては絶対に気になることだと思います。特に、物心つく前に離婚した場合は多いようです。自分に強く関係しているのに、ほとんど記憶に残っていない父親。
そんな事を聞かれると、
「きっと、産みのお父さんもお前のことを大切に思っているよ」
とか言いたくなりますが、これは絶対に言うべきではない言葉だと私は思います。
そういうセリフは、なんというかテレビドラマとかでよく聞くからついつい言葉に出しちゃうだけで、本当はどう思っているかなんてわからないはずですよね。離婚して何年も連絡を取っていないのなら、なおさら。
嘘になることは言うな
こういう、「こういう質問が来た時にはこう返すのが普通だけど、本当は嘘。」っていうセリフっていっぱいあります。他には、例えば、「死んだおじいちゃんはお星様になったんだよ」みたいなやつ。
死んだおじいちゃんが死んだあとどうなるかを知っている人は誰もいませんよね。子供だって、それはなんとなくわかっています。そこに「お星様になったんだよ」みたいな話をすると、「あ、これって嘘だな」って、子供は簡単に見抜いてしまいます。
「きっと、産みのお父さんもお前のことを大切に思っているよ」も、それと同じ。子供からすれば、「なんでそんな事わかるんだ!証拠見せろ!!!」と言いたくなるでしょう。
私としては、子供には絶対に嘘を言わないことをオススメします。それが、長期的には一番ラクだと思うからです。私は「一般的には『嘘』とは認識されてないけど真実じゃないよね」ってことも言わないようにしています。上に書いた「お星様」の話がまさにそうです。
わからないことを聞かれたら、勇気を持って「わからない」と答えるのが一番良いと思います。産みのお父さんが子を愛しているかどうかも、確かめようがないですし、そのことは子供もだいたい理解しています。だから「わからない」と答えた方が、子供も素直に納得できると思います。