嫁さんが内職商法に引っかかりそうになったこと

二人と娘の間で結婚するという意志が固まり、新居探しに精を出していたある日。嫁さんが、「良さそうな仕事を見つけたんだけど・・・」と言ってきました。

それって・・・


「あのさ、良さそうな仕事を見つけたんだよ。」

「どんなの?」

「家でできるパソコンの仕事。事前講習とセットになってるの。」

「ふーん、講習してもらえるならいいねえ。」

「それでね、その講習に50万円かかるの。出してくれない?」

ここで私はフリーズ。それって明らかに内職商法では。。。

「それって・・・、お金だけ取って仕事は来ないやつだよ。」

「なんでそんなことわかるの?」

この時点で嫁さんはケンカ腰。嫁さんも、内職商法であることは薄々感付いていて、それでもこの「仕事」に夢中になっているのかなと思いました。

「だって考えてみなよ。最初からその仕事ができる人を集めれば、そんな講習なんかしなくてもいいじゃん。」

「・・・」

「事前講習するにしても、それでお金を取るのは普通じゃないよ。」

「だって、あたしは引っ越して、これから赤ちゃんが産まれて、何にも仕事ができなくなるんだよ!赤ちゃんがいても家の中でできる仕事なんか他にないんだよ!」

それを聞いて、ああそうかと思いました。私の嫁さんは結構しっかり者なので、こんな内職商法に引っかかるなんておかしい、と最初思ったんです。でも、これから赤ちゃんができて、家に縛り付けられることになる嫁さんは、お金の面でも少しでも稼ぎたいし、また、仕事を通して外との繋がりを少しでも保ちたいんだと思いました。

上に書いた通り嫁さんはしっかり者なので、数日後にはこの内職商法には申し込まない、と決めていました。逆に、ウチの嫁さんが引っかかってしまうほどに、女性にとって、育児に伴って社会との関係が切れてしまうことは怖いことなのだな、ということを知りました。もちろん育児は女性がするものってのは古い考え方ですが、この時のウチの状況を考えるとお金を稼ぐ力は私の方がずっと上だったので、私が働いて嫁さんが家の中のことをする、というのは自然な流れでした。

この危機を何とか凌いで、生まれた息子が幼稚園に入ってしばらくした頃から嫁さんはパートで働き始めました。パートはパートで苦しいこともあるはずですが、仕事をしている嫁さんは生き生きしています。やっぱり、みんな仕事したいんですよね。そこに付け込んでくる内職商法は心底滅んで欲しいです。


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