子連れ結婚した場合の戸籍謄本はこんな感じだ
子連れ結婚を考え始めた時に誰もが気になるのが、戸籍にどう書かれるか。なので、子連れ結婚した家庭であるウチの戸籍謄本を取ってきて、写し書いてみました。ホントは取ってきた実物をそのまんま載せた方がいいんでしょうけど、さすがに個人情報てんこ盛りなんでそれはやめておきました(笑)。
こんな感じ!
まずは、名前の整理をしときましょう。それぞれ下記のような名前です(全部仮名です)。たくさん名前が出てきて目が回るかもしれませんが、要するに、私の実家が斉藤さん、妻の実家が水野さん、妻の前の夫が黒田さんってことです。
継父(私)の名前 | 斉藤 太郎 |
妻の名前 | |
産まれた時点 | 水野 花子 |
1回目の結婚後(つまり、元夫の苗字) | 黒田 花子 |
元夫との離婚後(元の苗字に戻った) | 水野 花子 |
2回目の(私との)結婚後 | 斉藤 花子 |
娘(連れ子)の名前 | |
産まれた時点(つまり、前の父親の苗字) | 黒田 美咲 |
妻の離婚後 | 水野 美咲 |
継父(私)の子になった後 | 斉藤 美咲 |
息子(私のタネの子)の名前 | 斉藤 翔太 |
妻の元夫の名前 | 黒田 賢 |
継父(私)の父 | 斉藤 友蔵 |
継父(私)の母 | 斉藤 裕子 |
妻の父 | 水野 茂 |
妻の母 | 水野 洋子 |
で、戸籍謄本はこんな感じになります。なお、元々妻と娘は岩手に住んでいて、結婚と同時に私の地元の埼玉へ引っ越してきています。※クリックすると別窓で拡大表示します。下に解説を書いてます。
いきなり見せられてもわからないと思うので、少し加筆するとこんな感じになります。※クリックすると別窓で拡大表示します。
離婚の痕跡は直接的には見えない
まず気になるのは、離婚歴がどのように表示されるかですよね。私の妻、花子さんについての記述を見てみましょう。
離婚したっぽい記述はありませんよね。そう、離婚歴は、結婚後の戸籍には記述されないんです。なので、これを見ただけでは離婚歴があるかどうかは直接的にはわかりません。
ただ、離婚歴は、以前の戸籍には記述されています。上記画像に「従前戸籍」という記述がありますが、これは「結婚前のことはここの戸籍に記録されてますよ」という意味です。なので、結婚前の戸籍を辿ることができます。ウチの嫁さんの場合、1回目の結婚をした時の戸籍に、離婚した事実が載っているはずです。そして、離婚後にも別の戸籍が作られ、その戸籍から私の戸籍に入ったことになります。つまり、離婚した事実は戸籍を2段階辿ればわかります。
連れ子の戸籍はこんな感じ
次に、連れ子の戸籍がどのような記述になるのか見てみましょう。
私の娘である美咲については、前の父親である黒田賢さんの名前が思いっきり載っています。これはどうやっても消えません。産みの父、黒田賢さん(つまり前の父親)と産みの母、斉藤花子さん(つまり今は私の妻)の名前が載り、その後に養父として斉藤太郎さん(私の名前)が載っています。私としては前の父親の名前を見ると少しモヤっとしますが、まあ受け入れるしかないです。
そんなわけで、連れ子についての戸籍にはどうやっても前の父親の名前は載ります。例えば赤ちゃんのうちに離婚・再婚した場合なんかは継父を血縁上の父親だと言って子育てしてしまおうというご両親も多いかもしれませんが、いずれは自分の戸籍謄本を取る時は来るはずなので、隠し通せるものではありません。どうせわかることですから、子供が小さい頃からサクっと伝えてしまった方が良いと思います。
なお、戸籍謄本・戸籍抄本を取得する機会は少ないですが、一生見ることがないかというとその確率は低いです。戸籍謄本・戸籍抄本を取るのはだいたいこんな場合です。
・日本国籍の保持者であることを証明するとき。つまり、パスポートを取る時とか。
・親との相続権利、扶養義務の証明。つまり、産みの父親を含め、誰かが死んで相続が発生した時と、親か子か自分が生活保護を受ける時。
・婚姻関係の有無の証明。つまり、結婚する時。
戸籍に記述される事実から逃れることはできません。事実をありのままに、おおらかに受け止める気持ちが大切だと思います。