前に書きましたが、嫁さんがしっかりしていたおかげで、私は子持ちの嫁さんと付き合い始める決心をつけることができました。そして3ヵ月で付き合い続けるか判断しようと考え、子供とも積極的に接してみようと思いました。なので、嫁さんに「娘さんに会ってみたいなあ」と言ってみました。当時、娘は小学1年生になったばかりでした。

最初はほんの1分だけ

嫁さんはちょっと迷った様子でしたが、

「うーん・・・、そうだね、呼んでみようか。」

と言いました。その時私と嫁さんは嫁さんの家にいて、娘は近所のばーちゃんの家に行っていました。そして嫁さんは電話をかけて、娘に

「ちょっとお小遣いあげるからおいで。」

と伝えました。

数分後、ガラガラっと玄関が空き、娘が入ってきました。私を見ると「あっ!」というような顔をして、スタタタとテレビの前に走っていき、上においてある私の写真と私を見比べて、

「似てる・・・」

と言いました。私は

「いやいや、本人だから。」

と言いました。これが、私と娘の最初の会話でした。

娘はどうすればいいのかわからない様子で、でもニコニコしながら私を見ていました。

すぐに嫁さんが、

「ほら、お菓子でも買っておいで。」

と言い、娘はそのまま外に駆けていきました。この間、せいぜい1分間くらい。でも、私に笑顔を振りまいてくれたのを見て、たぶん悪い印象は無いんだろうなと思い、ホっとしたのを覚えています。