私が嫁さんと結婚して、娘も合わせて3人家族になった時、一つ、嫁さんと口論になったことがありました。それは、娘の部屋にテレビを置くかどうか。結婚当時、娘は小学4年生だったので、まあ子供部屋はあっても良いかなと思って、3LDKの1室を娘の部屋にしました。すると娘は、「テレビが欲しい!」と言ってきたんです。

私は「置くなんてとんでもない!」、嫁さんは「別に置いても良いんじゃない?」という考えでした。私の常識からすれば、子供部屋にテレビを置くなんてとんでもないことでした。なぜ置いてはいけないのか、と聞かれるとはっきりしたことは答えられませんでしたが。私の中の常識だったんです。

結局、私が一人暮らしをしていた時のテレビが余っていたこともあり、また、嫁さんが「たぶん、寂しさが紛れると思うんだよね・・・」と言ったのを聞いて、それには納得感があったので、嫁さんに押し切られて娘の部屋にはテレビを置くことになりました。最初は不満タラタラで「娘が不良になる!」とか思っていた私ですが、今から考えると、なんであんなことにこだわってたんだろうって感じです。娘は普通に大きくなって、大学に入って、今では立派に一人暮らしをしています。別にテレビ依存症になったりもしていません。

今思えば、私は父親になりたてで、「父親としてどのような子育てをするべきなのだろうか?」ということを考え過ぎていたのだと思います。電化製品一つで子供の人生が変にねじ曲がるようなことはあり得ない、というのが、今の私の感想です。子供が部屋に籠るのを危惧する人もいるでしょうが、それはテレビがあるから、というより、「親と接することが楽しくない」ということだと思います。その場合は、子供への接し方全体を考えるべきでしょう。それこそ、電化製品一つで変わるものではありません。

ゲームボーイSPの時のことについても書きましたが、手持ちのお金が許す常識的な範囲で、買えるものは買い与えても、良くも悪くも大きな影響は無いんじゃないかと思います。日々自然体で接していけば良いだけ、というのが今の私の考えです。