私は、結婚して連れ子だった娘に、一つ約束したことがあります。それは、「欲しい本はいくらでも買ってやる」ってこと。今考えると、なかなか良い約束だったなあと思います。

信頼してもらえたかも?

ウチはたぶん私と娘の仲はまあまあうまくいっていると思います。その要因の一つが、この「本買い放題」にあったかもなあと思うのです。

私は嫁さんが子連れ結婚で、いきなり小学4年生の娘の親になって、少し気負いがありました。そのせいで、最初は娘に厳しくしすぎて、あんまり良い父親ではなかったと思います。娘を足で蹴ったこともありました。激しい暴力はなかったですが、いつもイライラしていて、娘の心を傷付けたことは何度もあったと思います。

そんな中で、この「本買い放題」が、私と娘の信頼の拠り所になっていたような気がします。イライラしていることが多かった私ですが、娘に「本を買って欲しい」と言われると、娘に知識が着くのが嬉しくて、「しょうがねーなー」とか言いつつ笑顔で本屋に行ったものです。その時の私の笑った顔を見て、娘は少し安心したんじゃないかなと思います。「自分は受け入れられている」と思えたんじゃないかなと。当時赤ん坊だった息子を抱きながら、家族4人で本屋に行くときは、いつも笑顔だったように思います。

「本を買ってあげる」というのはなんというか絶妙で、もしこれが「お金をいくらでもあげる」とか「オモチャをいくらでも買ってあげる」とかだったら、ワガママに育ったり、逆に「お金はくれるけど愛情はくれない」みたいな感じ方をしたかもしれません。でも本に限った事で、「とーちゃんもお金が苦しい中、頑張ってやりくりして買ってくれるんだ」と思ってくれたんじゃないかなと思います。まあ、実際に家計は割と苦しくて、まさにやりくりに頑張っていたわけですが。娘も気を利かせて、本屋に行って欲しい本が見つかると、すぐブックオフに行ってなるべく古本で見つけるようにしてくれてました。泣かせますね(笑)。そんな姿を見て、私も娘をより信頼できたと思います。

娘がチャーシュー丼を注文してイラっとしたことって記事を前に書きましたが、子供から何かを買ってくれとねだられると、少しイライラすることもあります。でも、本を読むということは子供の成長に直結するわけで、親としては比較的嬉しく感じられるお金の使い方なんじゃないかなと思います。どうせ子供に何かを買い与えるなら、本が一番良いと思います。

あと、どこまでを「本」と認めるかってのもちょっと難しいポイントです。ウチの場合は、「基本的にマンガはダメ。但し、マンガ原作の小説とかはOK。」という約束にしていました。ウチの娘は、これを聞いて最初は「テニスの王子様」の小説ばっかり買ってました(笑)。まあ、なんにせよ活字に親しんだのは良かったなと思います。